カテゴリ:[ モルモットの病気 ]
モルモットの病気で必ずといっても良いほど発症し、恐れられているのが、根尖膿瘍という症状です。モルモットのように齧歯類(げっしるい)と呼ばれるエキゾチックアニマルでは、歯の構造やしくみはウサギやチンチラなどのように切歯(前歯)、臼歯(奥歯)が存在します。
また、これらの歯は一生伸び続けるという特徴があります。この歯の成長が正常ならば問題は無いのですが、何らかの理由で異常になり、食事などによる物理的な刺激が口内周辺を傷つけてしまう事が多いことが知られています。
根尖膿瘍の症状
モルモットの根尖膿瘍は「根尖」に生じる膿瘍で、歯根の先端部位に膿瘍ができる症状です。根尖には小さな穴が通っていて、細菌の感染が起こりやすい部位です。歯を欠損して根尖の穴内に細菌が侵入したり、歯茎への異常な刺激によって歯の側面から根尖部に感染をおこしたりするのは、他の動物でも起こりやすいのですが、特にモルモットの場合には、不正咬合からくる根尖膿瘍が多いことが知られています。